昔から漫画家になりたいと言ってきた。
親にも周りにも。
でも、親はワシが本当に漫画家になれるなんて思ってはいないだろう。
なれたとしても、今の生活を捨てることはできない。
たとえば連載のために仕事をやめる、とか。
ウチはそれほど裕福ではない。
ワシは無駄に残業しててでかい買い物もたまにはするが、基本はずっと質素に生きてきた。
親には感謝しているし、もうすぐ齢も50になる今、フラフラすることはできない。
捨てられない現実というものがいつだっていつだっていつだってすぐそばにある。
4コマを選んだ理由のひとつに、一本の量が少ないというのがある。
仕事をしながらできるから。まずそれでしばらくキャリアとコネを作る。
そして徐々に向上して、いつか漫画だけで食えるようになったとき、その仕事をやめたいと思っている。
漫画家になりたいくせに漫画に専念しないことを人は笑うだろうか。
まだ道は遠い。
仕事中に書いたメモ2枚組。
仮題は「ピースマイペース」だったが結構適当。
最初に考えたときは主人公がオカマだったのだが、書いてるうちにオカマである必然性がなくなってきて、結局女に戻った。
女という設定になった瞬間にただの雑談漫画になってしまって、その雑談もなかなか続かない。
ひとつのテーマを広げていく漫画の予定だったが、ボツかな。
多分一番最初に書いた「ピースマイペース(仮題)」のメモ。
「少女漫画の第一話で食パンをくわえながら登校する女の子」について熱く語るというネタだったのだが、4コマにすると結構テンポが難しかった。
そういう話を展開しようと考えたらオカマ設定が全然生きてこなかったのでかなり失敗したと思った。
だがオカマ設定を取るとあまりにもキャラが弱かった。
この力量のなさを見よって感じっスよ。
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